人材派遣のWILLOF(ウィルオブ)という会社をご存じですか?
この記事では、ウィルオブの基本情報や扱っている職種をはじめ、実際に利用した方の口コミや評判、利用するメリット・デメリットまでご紹介します。
派遣会社を利用してお仕事探しをしようとお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。
ウィルオブってどんな会社?
ウィルオブは、1997年1月に株式会社セントメディアとして販売員、オペレーター及び軽作業員の人材派遣、業務請負、人材紹介等を展開する企業としてスタートしました。
2006年に株式会社セントメディアは人材派遣業として設立した株式会社グローリアスとの共同株式移転を行い、株式会社ウィルホールディングスを設立し、セントメディアはウィルホールディングスの子会社となりした。
そして、2019年10月に株式会社セントメディアから株式会社ウィルオブ・ワークに社名変更をしています。これが、「ウィルオブ」の成り立ちです。
基本情報
「ウィルオブ(WILLOF)」の正式社名は、株式会社ウィルオブ・ワークといいます。
全国に64の事業所を展開し、2022年度の売り上げは616億円、従業員数は約3,500人、取引先企業は約5,000社にもおよび、約80万人の登録スタッフを抱える人材派遣サービス企業です。
企業理念として「個と組織をポジティブに変革するチェンジエージェント」・「Chance-Making Company」・「Believe in Your Possibility -可能性を信じる-」を掲げています。
ウィルオブで扱っている主な業種は?
ウィルオブで扱っている主な業種は、携帯・ブロードバンド販売、アパレル販売、コールセンター、オフィス事務、製造・物流、介護士、保育士、ITエンジニアなどです。
中でも求人数の多い業種は、介護士・医療関係、コールセンター、販売員となっています。また、求人数が比較的少ないのが事務、軽作業といった業種でした。
ウィルオブの特徴
ウィルオブで扱っている求人にウィルオブの特徴が表れているのですが、その他にも「FS制度」という他の人材派遣サービス会社に見られない仕組みも特徴の1つといえます。
また、福利厚生にも力を入れており、派遣登録を済ませるだけで利用できるサービスが多いのも「ウィルオブ」の特徴の1つでしょう。
ここからは、ウィルオブの特徴について詳しくご紹介します。
コールセンターの求人が多い
ウィルオブの強みの1つといえるのが、コールセンター求人の多さです。
ウィルオブが抱えている求人の実に27%がコールセンター求人で、実数で表すと求人数は約4,200件にもなります。この数は、他の派遣サービス業者が500件〜1,300件程度の求人数なので、実に3〜8倍もの求人数を持っていることになるのです。
コールセンターで働きたいのであれば、ウィルオブへ登録しておくと希望の仕事が見つけやすいでしょう。
派遣先企業にウィルオブの社員が常住する「FS制度」がある
「FS制度」とは、派遣先企業にウィルオブの社員が常駐している制度のことを指します。取引関係のあるすべての企業に自社社員を派遣しているわけではありませんが、主要取引先企業にはウィルオブの社員が常駐している可能性が高いです。
何か困ったことがあればすぐに相談できますし、派遣先とのトラブルもウィルオブの社員が対応してくれるので安心です。
派遣先に派遣元の社員がいる環境は稀ですが、ウィルオブにはこのような派遣先が数多くあります。
福利厚生で優待サービスが使える
ウィルオブの特徴の1つでもあるのが福利厚生制度の「クラブオフ」です。この制度は派遣登録をするだけで利用が可能なため、就業前でも利用できます。
この「クラブオフ」は、全国の施設や飲食店などで利用できる優待サービス。例えば、宿泊においては全国約20,000件のホテルや旅館が最大90%OFFで利用できます。また、全国の約700もの遊園地やテーマパークの利用料が最大75%OFF、さらに、映画は1,300円に割引など、特典が非常に多いです。
ウィルオブの口コミ・評判をご紹介
最初にご紹介したように、ウィルオブは社名を変更しています。もちろん前身の株式会社セントメディアから継続して運営を行っているわけですが、併せても25年ほどの運営実績しかありません。
それ故、評判が気になるという方も多いのではないでしょうか。そこでここからは、ウィルオブの口コミの良い面、悪い面の両面をご紹介します。
良い口コミ
すぐに仕事を紹介してもらえると期待していただけに、「すぐに紹介できる求人はない」といわれた時はショックでした。それでも毎週のように電話をくれ、色々な仕事を紹介してもらえましたが、私の希望から少し外れていたため応募する気になれずにいました。3週目くらいにようやく希望条件の合う求人を紹介してもらえ、仕事に就けました!時間はかかったけど、希望に近い仕事に就けて満足です。 |
オペレーターをしてみたいと友人にいったら、「ウィルオブ」が良いらしいよと教えてくれたので登録しました。「未経験なんですけど…」と不安を伝えると、「大丈夫ですよ。研修もあるので安心してください。」といわれてびっくり。就業前に無料で研修を受けることができました。最初の出勤日も緊張しすぎずに行けました。オペレーター研修に感謝です! |
派遣先にウィルオブの社員がいるわけないじゃん。と思っていたら、本当にいた!派遣で働いたことは何回かあるけど、こんな制度は初めて。派遣されている私たちと同じように電話応対してた。何かあったら頼れそうだし安心感がある! |
悪い口コミ
担当者があまりにもフレンドリーすぎて、私は不快に思いました。私とあなたはそんなに深い間柄ではないと思ってしまった。相談しやすくて良いと感じる人もいるのかもしれないけど、常識の範囲を超えると不快感しかなかった。 |
派遣先から直接雇用の話があった。派遣先からウィルオブにも直接雇用したいと伝えてくれたそうだが、その後の対応が冷たく感じた。派遣で行ってくれないとお金生まないもんね。でも、私でこれまで稼いだわけでしょ?少しくらい、一緒に喜んでくれてもよくない? |
用があって連絡をしたら、担当が席を外しているので折り返し連絡するとのことだった。しかし、いくら待っても電話なし!翌日改めて電話をするも担当者謝罪なし!一言ぐらい謝罪の言葉があっても良いのに…。 |
ウィルオブのメリット
ウイルオブのメリットの1つに、事前研修があります。オペレーターに限らず、さまざまな業種の研修を受けることができるのは、その業種の仕事に就くのが初めての人に非常に好評です。
また、すぐに紹介できる求人がない場合でも根気強く探してくれる担当者も多くいるようです。ここからは、ウィルオブのメリットについてご紹介します。
研修制度が充実している
研修制度は、さまざまな業種の内容が用意されています。
コールセンターであれば、電話の受け答えの基本からトーク中のレクチャーまで多彩な内容の研修が用意されています。
販売員用の研修では、専門用語から身だしなみ、製品に関する知識までの研修があります。さらには、より専門度の高いITエンジニア向けの研修まで用意されていますよ。
就きたい職種ごとにさまざま研修が用意されていることで、就業前の不安を取り除くことができるでしょう。
就業後までサポートしてくれる
就業を始めても、派遣先の社風や雰囲気に慣れるまでは気疲れするし、ストレスもたまりやすいものです。しかし、ウィルオブには上記でもご紹介したFS制度があるので、働く様子をウィルオブの社員さんが見ていてくれ、フォローやアドバイスがもらえることもあります。
常駐していなくとも、定期的に社員さんが巡回に来てくれますから、その時に相談すれば解決に尽力してくれるはずです。もちろん電話での相談にもしっかりと対応してくれます。
困ったことがあったとき、すぐにウィルオブの社員に相談することができるのは、大きなメリットの1つでしょう。
日払い制度がある
転職活動などでしばらく仕事をしていない期間があれば、金銭的に余裕がない状態になるものです。そんな時、日払い対応をしてくれると非常に助かりますよね。
ウィルオブは日払いの求人も取り扱っています。金銭的に余裕がない時は、日払い求人を積極的に選択するのもいいでしょう。
さらに、ウィルオブは月末締め翌月20日払いを基本としていますが、特例として前払い制度を利用することができます。申請日の翌々日には前払いを受けられますから、どうしても早くお金が必要な時は利用をするといいでしょう。
ウィルオブのデメリット
ウィルオブは、オペレーターや介護職の求人が多いという特徴があります。逆にいえば、それ以外の求人は少ないというデメリットがあることも事実です。
ここからは、ウィルオブのデメリットもご紹介します。
事務系の求人が少なめ
口コミの中には、すぐに求人を紹介してもらえないという声もありました。ウィルオブは、事務系の求人数は決して多くありません。そのため、事務職を希望して登録をすると、すぐには仕事を紹介してもらえないこともあるようです。
また、首都圏ほど求人数が多く、地方では少なくなる傾向がいずれの人材派遣サービスでも見られます。地方ほどこの傾向は強くなると考えておきましょう。
スキルが求められる仕事もある
販売員やオペレーター業務の中には、非常に高いスキルを求められる場合があります。例えば、携帯の販売員であれば機種ごとの操作性の違いを理解しなければなりませんし、その差異について説明できる知識も必要になります。
これは、コールセンターでも同様で、製品に対する問い合わせに明確に答えられなければ、結果としてクレームになることも考えられるでしょう。また、クレーム対応も特別なスキルを求められるものです。
ウィルオブでは未経験でも働きやすい仕事もたくさんありますが、仕事によっては、特別な知識やスキルを必要とするものもあることも知っておきましょう。
希望と異なる職種を紹介されることも
登録する側が希望する業種や職種の求人が常に十分にあるわけではありません。同じ業種でも求人が多い時期もあれば、少ない時期もあるものです。
そのため、求人が少ない時期に登録をすると希望とは異なる職種や業種を紹介されることもあるようです。
希望の求人がない場合には、希望しない業種の求人を紹介されることもあるでしょう。もちろん、希望しないのであれば断っても問題はありません。
ウィルオブに向いている人の特徴
ウィルオブには、さまざまな特徴やメリットがあることがわかりました。
ウィルオブの利点について 分かったところで、次はウィルオブに向いている人の特徴、向いていない人の特徴をご紹介します。
コールセンターで働きたい人
上記でもご紹介をしましたが、ウィルオブはコールセンター業務の求人では大きなシェアを獲得しています。ウィルオブが抱えている求人の約3割がコールセンター関連業であることからもその優位性は理解できるでしょう。
当然の結果として、コールセンターで働きたいと考えている方にはウィルオブへの登録がおすすめです。
未経験の仕事に挑戦したい人
研修制度が充実しているウィルオブは、「未経験OK」の求人が非常に多いです。
求人全体の7〜8割は未経験でも応募でき、この割合は他の人材派遣サービス会社での割合との比較でも高いものとなっています。
このように、未経験の仕事にチャレンジしてみたい方はウィルオブへの登録がおすすめです。求人が多いだけでなく、研修制度も充実していますから、未経験の業務にチャレンジしやすい環境が整っています。
仕事をしながらスキルアップしたい人
これまでも、ウィルオブでは研修制度が充実しているとご紹介しました。特にウィルオブの研修で充実しているのが、介護分野の研修制度です。介護資格取得支援「WILLOFケアアカデミー」という支援があり、この研修は介護職員初任者研修となっています。
このほかにもキャリアアップのための研修も充実しており、不足している介護職人材の育成にも力を入れているのです。
また、販売員やコールセンター業務では、マナー研修や話術研修などが行われていますし、ITエンジニア向けの専門的な研修も行われています。
そのため、仕事をしながらスキルアップをしたい人にもウィルオブは向いています。
ウィルオブに向いていない人の特徴
派遣会社には、それぞれに強みもあれば弱みもあるものです。
ここからは、ウィルオブに向いていない人の特徴についても見ていきましょう。
関東・関西以外に住んでいる人
多くの人材派遣サービス会社がそうであるように、ウィルオブも例外ではないのが、関東・関西の求人は少ないという点です。
関東圏、関西圏のいわゆる首都圏在住の方は求人が多くありますが、反面地方在住の方は求人が少ない傾向がウィルオブにも存在します。
しかし、ウィルオブは全国に17拠点、64もの事業所を展開していますから、今後改善することも期待できるでしょう。
IT系の仕事に就きたい人
IT系の求人はウィルオブも力を注いではいますが、IT系に至っては専門に扱う人材派遣サービス企業が存在します。
IT系の仕事に就きたい人は、IT専門の人材派遣サービス企業への登録も並行して仕事探しを行うのがおすすめです。
ウィルオブの登録~お仕事開始までの流れ
ウィルオブへの登録は簡単に行うことができます。そこで、改めて登録から仕事を開始できるまでの流れを簡単に確認しておきましょう。
公式サイトから登録
まずは、ウィルオブの公式サイトを訪れる必要があります。ウェブサイトのトップページ右上に「派遣登録をする」というアイコンがありますから、これをクリックすると登録が行えます。
そこから氏名や、住所、連絡先などの基本情報を入力していき、全ての項目に記入を済ませたら登録が完了です。
登録が完了したら、2日以内にウィルオブから電話またはメールで確認が入ります。
希望条件などのヒアリング
登録後、ウィルオブからの電話連絡で2つの事柄のヒアリングが実施されます。
1つ目は、これまでの職歴です。これまでのどの様な業種についてどのような経験をしてきたのかを伝えましょう。
これまでの職歴の入職日や退職日、仕事についていた期間などがヒアリングされるので、事前に整理しておくのがおすすめです。
次に聞き取りが行われるのが希望条件です。登録の段階である程度の条件は記載しているのですが、その詳細の確認の意味合いの聞き取りです。希望がある場合は、この時にしっかりと伝えておきましょう。
仕事紹介→応募
ヒアリングが終わると、仕事の紹介の流れとなります。求人が多い職種の場合、ヒアリングの直後に紹介される場合もありますが、多くの場合は改めて紹介の機会が設けられることになるようです。
企業名、所在地、通勤方法、業務内容、時間給、給与などの詳細が口頭で伝えられます。もちろん、メールでその詳細を受け取ることも可能です。
紹介された求人が気に入れば応募しましょう。応募したい旨を担当者に伝えれば、応募が完了します。
不安がある方は研修を受けられる
応募したいけど不安がある方は、その不安を担当者に伝えましょう。研修が受けられる可能性があります。特に初めての業種に応募した場合は、積極的に研修を受けることをおすすめします。
研修を受けることで、初日から躓かずに業務を遂行することが可能になるでしょう。不安は就業前に担当者に伝え、就業前に解決しておくと安心です。
お仕事開始!
派遣先が決定すれば、お仕事が開始です。初日はほとんどの場合、担当者が同伴してくれます。1人ではないので、安心して初出勤できます。
また、仕事をしていく中で不安を感じたり、問題が生じた場合は積極的にウィルオブの担当に連絡をして相談しましょう。
ウィルオブに関するQ&A
ここからは、ウィルオブに登録する際によくある質問についてご紹介します。
疑問を解消して、お仕事探しを始めましょう。
派遣社員の交通費は支給される?
派遣社員の交通費は、派遣先企業によって異なる実情があります。仕事の時給にあらかじめ含まれる場合や、別途支給(全額支給・手当)される場合などがあります。
詳細が派遣先によって異なるのでその都度、担当者に確認してください。
また、交通費に関しては上限額や条件がある場合もあるので、忘れずに確認をしましょう。
有給は取れる?
入社より6ヶ月を経過した時点で、所定勤務日数や出勤率により有給休暇が発生します。
6か月が経過しても週3回の勤務などの場合は、6か月経過では有給が発生しない場合もあるので注意してください。
有給の発生には勤務日数、勤務時間数、出勤率などが影響しますから、詳細の確認はウィルオブの担当者に確認しましょう。
登録するだけでも大丈夫?
今すぐ就業できない方でも、スタッフ登録は可能です。しかし、登録の際にいつから仕事が始められるかを伝える必要があります。あらかじめこの日から始められますと伝えておくと、スムーズに就業まで到達することができますよ。
ウィルオブ以外にも!おすすめの派遣会社
ウィルオブは、コールセンター業務や介護分野の求人が多いおすすめの派遣会社であることを紹介しました。
しかし、派遣会社はウィルオブ以外にも数多くあり、ウィルオブとは異なる強みを持っています。最後に、おすすめの派遣会社を3社ご紹介します。
・テイケイワークス東京
・リクルートスタッフィング
・テンプスタッフ
それぞれの特徴を見ていきましょう。
テイケイワークス東京
引用:テイケイワークス東京
運営会社 | テイケイワークス東京株式会社 |
得意な職種 | 軽作業、物流関係 |
テイケイワークス東京は、軽作業、物流系の求人数を多く持っており、この業種に強みを持っています。また、日払い、短期の求人も多く扱っているのは大きな特徴といえるでしょう。
長く働くのも、単発、日払いで稼ぐのも両方バランスよくできるのがテイケイワークス東京です。また、日払い対応ができる求人が多いので、急に入用になった場合に備えて登録しておくのもおすすめですよ。
リクルートスタッフィング
引用:リクルートスタッフィング
運営会社 | 株式会社リクルートスタッフィング |
得意な職種 | 全職種 |
リクルートスタッフィングは、全国に展開する派遣会社です。リクルートホールディングス傘下企業が運営している安心感が高く、優良案件が多いと評判の派遣会社です。
リクルートだけあって、各業種とも大手企業の求人が比較的多くあります。さらに特殊技能や資格保持者向けの求人が多くあるので、すでに資格を保持している方におすすめできる派遣会社といえます。
テンプスタッフ
引用:テンプスタッフ
運営会社 | パーソルテンプスタッフ株式会社 |
得意な職種 | オフィスワーク・事務系、軽作業、コールセンター、IT系、クリエイティブ系、営業・販売、保育・介護系 |
テンプスタッフは、事務や販売員の求人に強みを持っている人材派遣会社です。大手として知名度も高く、求人数の多さや、フォロー体制が整っている人材派遣サービスとしての評判が高いです。そのためか、長きにわたってテンプスタッフの派遣社員を続ける方が多いといわれています。
事務職希望でウィルオブに登録をする場合は、並行してテンプスタッフにも登録をすると効果的です。
まとめ
今回は、人材派遣サービス会社「ウィルオブ」について詳しくご紹介しました。
メリット・デメリットについてもご紹介しましたが、ウィルオブは全国に拠点を展開していますから、今後は地方の求人数も増加し、多くの人と企業をつなげる役割を大きく担うことが予想されます。
就きたい仕事が決まっている場合、単発の仕事ですぐにお金を受け取りたい場合は、上記でご紹介した派遣会社も平行して登録するのがおすすめです。
baitonoteでは、他の派遣会社の評判も調査しています。気になる派遣会社がある場合は、ぜひ他の記事も参考にしてみてくださいね。