軽作業バイトは未経験でも働きやすく、1日から気軽に働けるため、人気の仕事となっています。そんな軽作業バイトの中には、病院内で働ける時給のいい求人があるのをご存じですか?
病院の軽作業バイトには、清掃だけではなく、さまざまな仕事内容があるんです。
そこで今回は、病院の軽作業バイトについてご紹介します。
病院の軽作業バイトはどんなことをするのか、給与形態や勤務時間はどのようになっているのか、気になる情報を集めました。
気になる口コミ評価やメリット・デメリットについてもご紹介するので、仕事を始める上での参考にしてみてくださいね。
病院の軽作業バイトとは
倉庫内での軽作業バイトはやったことがあるけど、病院内での軽作業バイトについてはよく知らない、という方は多いのではないでしょうか。
まずは、病院の軽作業バイトとはどういったものなのか、以下の3つのポイントについてご紹介します。
●仕事内容
●給与形態・平均時給
●勤務時間
いざ仕事を始めたら、こんなはずじゃなかったと後悔することもあるかもしれません。応募するかしないか悩んでいる方は、仕事内容や勤務形態をチェックしてから決めましょう。
仕事内容
病院内での軽作業バイトには、主に以下の3つの種類があります。
●リネン管理バイト
●滅菌業務バイト
●清掃バイト
求人情報では、「病院内軽作業」として一括りにされていることもありますが、希望する仕事がある場合は事前に伝えておくと良いでしょう。
経験者の場合は、面接時にどの程度作業ができるかなどの話をしておけば、希望外の仕事につくようなこともないはずです。
各仕事の業務の内容は、次の項目で詳しく紹介しますので確認してください。
給与形態・平均時給
病院内の軽作業バイトの給与形態は、時給支給の場合がほとんどで、月給制で支給される求人はあまり見かけません。
全国の平均受給は、900円〜1,600円です。
資格等は不要で年齢制限も気にせずに応募できる求人なので、未経験でも働きやすいでしょう。
月給で換算すると15〜23万円ですので、大学の初任給程度の報酬がもらえます。
病院によっては、月給29万円ほど稼げる場合もありますので、高めの報酬設定といえるでしょう。
毎月決まった日に給与振り込みを行う病院が多い中、日払いでの仕事報酬を得られる場所もあります。求人情報をよく見て、自分に合った給与形態の勤務先を選びましょう。
勤務時間
勤務時間は病院ごとに異なりますが、1日数時間のシフト制で働いている方が多いようです。
仕事内容によって必要な時間帯が変わるので、自分の選ぶ業務によっても働く時間は異なります。
たとえば物品の搬送業務や病院内の清掃業務などは、日中のフルタイムで働く形態が多いです。
リネンの管理などを行う仕事では、シフトのローテーション勤務もあります。
8時〜22時の間の数時間勤務を募集しているところもあったり、シフトか固定か勤務時間を自分で選択できる病院もありますので、自身の生活に合った働き方ができる場所を探しましょう。
病院の軽作業バイトの種類
ここでは病院の軽作業バイトの種類とその仕事内容について紹介します。
病院の軽作業バイトは、主に下記の3つの仕事があります。
- リネン管理
- 清掃や環境整備
- 備品や設備の点検
- 物品の配送や医療機器の洗浄
それぞれの内容を下記で詳しく解説していますので、ご覧ください。
リネン管理
病院内のリネン管理業務には仕事内容が主に4つありますので、それぞれご紹介します。
1.病院内の寝具類の補充・管理
患者さんが使ったシーツや枕カバーの交換、各部屋に必要な数のリネンを補充する業務です。
2.べッドメイキング
患者さんが使っている、もしくは使っていたベッドをきれいに整えるためにベッドメイキングを行います。また、医療従事者のベッドメイキングも業務に入る場合が多いです。
3.寝具や衣類の洗濯
使用後の寝具や衣類を集めたら、病院内の洗濯機で洗濯業務を行います。外部委託で行っている場合もあります。
4.白衣管理
医療従事者が使用する白衣やユニフォームの回収や、クリーニング後の新しいものをそれぞれの部署に仕分けたりする作業です。配送を行う場合もあります。
清掃や環境整備
病院内の清掃です。
清掃には日常的な汚れを落とす通常の清掃業務、日常清掃では取りきれない汚れに対応する定期清掃、臨時的に必要な清掃業務を行う臨時清掃の3つの種類がありますので、解説します。
1.日常清掃
通常の清掃業務です。掃除機やほうき、チリ取りを使った清掃や、各場所の拭き掃除などを行います。
2.定期清掃
日常清掃では取りきれない汚れに対して行われる清掃業務です。床材の保護や美しい外観を保持するため、定期的なワックスがけは欠かせません。
また窓ガラス清掃やエアコンなどのフィルター、換気扇の清掃なども含まれます。多くの場合、外部の清掃業者に委託して行っており、軽作業の内容には含まれないことが多いです。
3.臨時清掃
必要に応じて行われる清掃です。主に外壁や排水管の洗浄、高い場所にあるガラス清掃などがありますが、こちらも外部の清掃業者に委託する場合が多いでしょう。
備品や設備の点検
病院内で使われる車いすやストレッチャーなどの移動機器は、定期的な点検が大切です。
外部の福祉用具業者による定期点検も行われるのでサブ的なものにはなりますが、しっかりと点検を行いましょう。
照明器具やブラインドなどの設備の清掃や点検なども業務として行います。
機材や薬剤の配送・洗浄
機材とは、手術や医療処置に使用する医療用機材のことです。決まった時間に必要な機材や薬剤を準備し、指定された場所に配送を行います。
また、使用した機材や機器の洗浄といった特殊な業務もあります。手術に使ったハサミやピンセットなどの機材を洗浄した後、滅菌業務を行うものです。
細かくて先のとがったものも多く、万が一作業中にケガをすると感染などの危険もあるため、注意して行わなければいけない作業です。しかし特に資格等は必要ないため、気を付けさえすれば誰でもできます。
病院の軽作業バイトの悪い口コミ評判
ここでは、「きつい」「大変」と思われる病院の軽作業バイトの体験談や評判についてご紹介します。
各作業内容によって、大変と思われる仕事も異なります。リネン管理の仕事ではどんなことがきつくて大変と思われているのか、また、清掃や点検業務の場合はどのような内容が大変なのかなどをそれぞれチェックしましょう。
どんな点が仕事を続ける上で困難に思えるのか、なぜそう思うのかなど、体験談をもとにしてまとめていますので参考にしてください。
リネン管理の場合
リネン交換は定期的な交換と必要時の交換がありますが、特にきついと思うのは、汚物などの汚れのあるシーツを交換する場合です。
臭いもあるため、マスクや手袋は必要ですが、窓が開けられない状態で交換する場合も多く、途中で気分が悪くなってしまったこともあります。
1日に何十件ものシーツを交換することもあるので、慣れるまでは体力的にも大変でした。
清掃や点検業務の場合
患者さんの部屋の掃除は大変気を使う仕事です。
私物が出しっぱなしになっていることも多いですが、位置を変えてはいけなかったり、紛失や落下などがないようにしたりと気を使う必要があります。
また滅菌業務では、手術に使用した器具の洗浄や点検もあるため、取扱いが危険だなと感じることも多かったです。
手術後の部屋の掃除も行う場合があり、血が苦手な方には難しい仕事だと思いました。
感染などの心配もあるので精神的にもきつく感じることもありました。
病院の軽作業バイトの良い口コミ評判
ここでは、「楽しい」という声の上がる病院の軽作業バイトの体験談や評判をご紹介します。
仕事上、楽しいと感じられる理由はなんなのか、リネン管理と清掃・点検業務それぞれの体験をもとにまとめました。
仕事が楽しいと感じられるなら長く続けられますし、毎日の業務のモチベーションも上がるでしょう。
自分に合っているかどうか、参考にしてみてください。
リネン管理の場合
職場や同僚にもよりますが、気の合う人と一緒に組むことができればとても楽しい仕事です。仕事自体は単調で、シーツや枕カバーの管理はさほど難しい仕事ではないためすぐに覚えられます。
シーツ交換で訪れる部屋の人とも顔見知りになると、話もできるのでちょっとした息抜きになりましたね。
シーツ交換は業者が行い、リネンのチェックや在庫の管理をするだけの場合もあります。
患者さんの状態によっては汚いシーツなどを交換する場合もありますが、きれいにするとありがとう、と感謝されたりするので、頑張ろうという気になります。
清掃や点検業務の場合
基本的に1人で行う仕事になるため、作業が気楽です。
清掃の仕事は時間が決まっている場合が多いので、効率を考えて行わないと終わりません。
そのため効率的に行動できるようになりました。
また、清掃を行っていると、入院している方に「ありがとう」と感謝されることもあるので、そういう時はやっぱり嬉しく感じますね。
同じ場所に何度も清掃に行くので、徐々に知り合いも増えて会話が弾むようになると、楽しさも感じられます。
この人が気持ちよく過ごせるようにきれいにしようという気持ちがわくので、仕事に対しても真面目にとりくむことができ、上司の方からも評価してもらえるのでやりがいを感じられますよ。
病院の軽作業バイトのメリット
ここでは、病院の軽作業バイトを行うメリットを5点紹介します。
●女性でも活躍しやすい
●高齢でも挑戦しやすい
●経験・資格がなくても働ける
●時間帯によって稼ぎやすい
●スキルが身に付く
せっかくならメリットを享受しながら働きたいですよね。自分にプラスになりそうなメリットを見つけたら、ぜひ病院の軽作業バイトに挑戦してみてください。
女性でも活躍しやすい
病院の軽作業バイトは、女性でも活躍しやすい仕事です。
掃除やリネン管理は身体を動かす仕事ではあるものの、引越し作業などの力仕事ではありません。軽作業といわれている通り、力の弱い女性でも活躍できる場として周知されています。
もちろん業務の中には体を動かすものもありますが、重たい荷物の上げ下ろしなどの仕事は少ないです。
また、掃除や点検・管理といった仕事は、家事スキルがいかせる仕事でもあります。
そして、女性が活躍しやすい理由として、シフトや短時間勤務が可能であることも挙げられます。
主婦業と両立するには、フルタイムでの仕事は難しいと考える方も多いでしょう。しかし、病院の軽作業バイトなら、短時間の勤務も可能です。
自分が働ける時間だけ働かせてもらえてお給料がもらえるなら、と病院の軽作業バイトを始める方も多いため、女性が働きやすい職場ともいえるでしょう。
高齢でも挑戦しやすい
病院の軽作業バイトでは、幅広い年齢層の方が活躍されています。
副業やバイトとして働いている20代の方から、子育てが落ち着きパートタイムで働いている主婦層、短時間勤務で働く60代の方など、年代も働き方もさまざまです。
また、病院の清掃などは、高齢でも挑戦しやすい仕事として人気があります。職場によっては、60代以上の女性たちが多く働いている場所も多いです。
主婦業で培った経験をもとに、効率良く家事を片付けるよう仕事をスムーズに行える高齢の女性は、即戦力となり重宝される職場ともいえるでしょう。
経験・資格がなくても働ける
病院内の軽作業バイトは、経験や資格がなくてもすぐに働けるのも人気の理由のひとつです。
病院の機器の取り扱いなども特別な資格は要りません。
患者さんに接することもありますが、直接の介護のような業務はないため、あくまでもサポートや支援に徹する裏方仕事が主ですので、資格は必要ないのです。
経験はあった方がいいですが、誰にでもすぐにできる仕事内容となっているため、初心者でも問題ありません。
時間帯によって稼ぎやすい
病院内の軽作業を行うのはアルバイトや派遣社員、契約社員などがほとんどです。
そのため、フルタイム勤務制だけではなく、シフトや短時間、パート勤務などのさまざまな時間帯で働けます。
どうせやるなら給与が高い方がいい、という方は早朝勤務や夜勤もありますよ。早朝勤務や夜勤は、早朝手当や深夜手当など手厚い保証が付いているので、早く稼ぎたいと考えている方にもおすすめです。
スキルが身に付く
一般的な軽作業バイトは、デメリットとしてなかなかスキルが身につかないことが挙げられますが、病院内の軽作業バイトはスキルを身に付けることもできるんです。
実は病院内の軽作業バイトが行う仕事の中に、滅菌管理士や滅菌技師を中心とする資格取得支援制度がある派遣会社もあります。
清掃やリネン管理も続けていくうちに自然とスキルが身に付くため、作業効率が上がって自分のできることが増えていくはずです。
職場によってはベースアップが期待できたり、さらに専門的な仕事を任されることもありモチベーションアップにもつながるでしょう。
病院の軽作業バイトのデメリット
ここでは病院の軽作業バイトのデメリットについて2点紹介します。
●感染対策に気を付ける必要がある
●汚れたリネンの交換は精神的にきついことも
仕事をする上では、メリットがあればデメリットもあります。
しかし最初からデメリットも考えて仕事に付いた場合とそうでない場合では、働く姿勢に違いも出るでしょう。
デメリットは、考え方次第ではメリットに変えられます。
しっかりと対策を行ってデメリットをポジティブに考えましょう。
感染対策に気を付ける必要がある
病院の軽作業バイトに関わらず、病院にいるすべての方に気を付けてほしいのが、感染対策です。
病院はそもそも病気を持った方が訪れる場所で、他の施設や建物と比べてウイルスの数が多いので、適切な感染対策が必要です。
マスクをして口や鼻の穴をブロックし、菌が体内に入るのを防ぎましょう。
また、患者さんの体内から出た汚物で汚れたリネン類や、血液などからも感染の危険性があります。作業をする際には、必ず手袋をはめましょう。
感染から身を守るのは、従事者にとって大変重要なことです。作業を終えたら、手洗い、アルコール消毒を行うようにしましょう。
汚れたリネンの交換は精神的にきついことも
病院の軽作業バイトでは、汚れたリネンを交換する際に精神的にきつく感じられることがあります。
病院である以上、お部屋に薬品やアルコールなどさまざまな臭いが充満していることもあるでしょう。それに加えて汚物や食物の臭いが混じっていることもあるので、臭いに敏感な方やアルコール臭が苦手な方には精神的にきついと感じることもあります。
窓を開けられる環境なら、できるだけ窓をあけて空気の入れ替えを行いながら、作業を遂行しましょう。
病院の軽作業バイトに向いている人の特徴
最後に、病院の軽作業バイトに向いている人の特徴を4つ紹介します。
●社会貢献度の高い仕事をしたい人
●丁寧な仕事ができる人
●接客やコミュニケーションが苦手な人
●体力がある人
上記4点に自分が当てはまるのなら、病院の軽作業バイトは適性がある仕事かもしれません。
仕事には向き不向きがありますので、できるだけ自分に適正のある仕事を選ぶ方が、負担も少ないでしょう。
内容をチェックして自分に当てはまるものがあったら、ぜひ病院の軽作業バイトに挑戦してみてくださいね。
社会貢献度の高い仕事をしたい人
病院の軽作業バイトには、社会貢献度の高い仕事をしたい人がぴったりでしょう。
清掃やリネン交換などは、病院をきれいに維持するために必要な仕事です。病院をきれいに保ち、患者さんの身の回りを不自由のないために整える作業、そして医療現場を裏方からサポートする仕事内容は、社会貢献度が高い仕事といえます。
丁寧な仕事ができる人
病院の軽作業バイトには、丁寧な仕事ができる人が必要です。大雑把で仕事を適当に行う方には不向きといえます。
軽作業バイトといっても、人の命を預かる病院で行う業務ですので、気づかいや細やかな気配りができる方がいいでしょう。
接客やコミュニケーションが苦手な人
接客やコミュニケーションをはかるのが苦手な人も、病院の軽作業バイトに向いています。軽作業バイトは接客業とは異なり、与えられた仕事をもくもくと1人でこなすタイプの内容のものが多いため、さほど他者とのコミュニケーションを必要としないからです。
しかし、完全に人とのコミュニケーションを取らずに行えるかといえばそうではありません。仕事を習うためには上司や先輩から教わる必要がありますので、最低限の社会的なお付き合いやマナーは必須です。
体力がある人
接客業ではないにしろ病院内を移動する時間が多く、清掃やベッドメイキングなど身体を使って行う仕事が多いので、体力がある人は病院内の軽作業バイトに向いています。
重たいものを持つなどの身体への負担はないので、力の弱い方でも行えますが、1日数時間動き回る体力は必要です。
減菌業務などはあまり動きはないものの、一定時間集中して作業に取り組む業務のため、最低限の体力は必要といえます。
まとめ
今回は、病院の軽作業バイトについて解説しました。
病院内での仕事というとどんな仕事内容なのかと不安になりがちですが、資格や経験がなくても働くことができますよ。
この記事を読んでみて、「病院の軽作業バイトに応募してみたい」と思った方は、派遣会社に登録して求人を探すのがおすすめです。求人数も多いので、希望に合うバイトがきっと見つかるでしょう。