結論から言うと、タイミーはもちろん、タイミー以外でも働いて収入が発生した場合は基本的に確定申告が必要です。ただ、条件によっては不要の場合や、かえって申告をしないと損をしてしまう場合があります。実際にどんな場面でデメリットになってしまうのでしょうか。この記事では、タイミーで働いたときの確定申告について解説をしていきます。
タイミーについては以下の記事でも詳しくご紹介しています。タイミーのメリット・デメリットなどを知りたい方はぜひご覧ください。
スキマバイトアプリ「タイミー」の評判|やめとけといわれる原因は?
タイミーで一定金額以上稼ぐと確定申告しなければならない?
引用:タイミー
条件によって確定申告が不要となる場合もありますが、タイミーバイトであっても、まとまった収入を得ているのであれば、確定申告が必要になるため注意が必要です。
確定申告の必要性があるにも関わらず、義務を果たさず無申告のままでいると、あとに詳しく説明しますが、税務署による税務調査の対象になる可能性もあります。「大した収入もないし大丈夫だろう」と思わず、所得額をしっかりチェックして、確定申告の必要性をはっきりさせておきましょう。
確定申告とは
源泉徴収とは、給与や利子、配当などの所得を支払う者が、その所得を支払う際に決められた所得税額を計算して、所得支払い額から差し引いた所得税額を国に納税することです。本来は、年間合計所得が確定してから所得税額を算出して支払いますが、1年分の所得税をまとめて納税するのは納税者にとってかなりの負担になるため、1年分を分割して支払います。単発バイトを雇う会社は、条件によっては源泉徴収を義務づけられているため、単発バイトをした人に支払う給与の一部を国に納税しなければいけません。単発バイトをすると、給与の額面と手取り額が異なることがありますよね。実は勤務先の会社が単発バイトをした人の代わりに、所得税額を計算して国に納税してくれている、というしくみになっています。
タイミーの特徴
累計の求人案件数とアプリのダウンロード数が、スキマバイトサービスの中でNo.1であるタイミー。このことからも、仕事の掲載数が一番多いこと、そしてたくさんの方が既に利用していることがわかります。大きな特徴は以下の通りです。
- 面接・履歴書不要。仕事探しから報酬の受け取りまで、アプリ一つで完結
- 働き終わったらすぐに給料がもらえる
- 自分のスケジュールに合わせて好きなときに好きなだけ働くことが可能
固定バイトの場合、シフトを出さないといけない職場がほとんどだと思いますが、タイミーの場合は自分が行ける範囲であれば1時間前や、急遽10分前でも応募し、仕事をすることができます。そのため、好きな時間に好きなだけ働くことができる、とても便利なアプリとして非常に人気があります。
タイミーで働いていても確定申告せずに済むケース
何らかの方法でお金を稼いでいる人は、原則的に確定申告が必要です。ただし、一定の条件を満たした人であれば、確定申告をしなくても問題ありません。スキマバイトをしていても確定申告が必要ない人の条件をお伝えします。
給与所得が年収103万円以下
副業がバイトやパートなどの直接雇用の場合、本業と副業の給与所得を合わせた額が103万円以下であれば、所得税の課税対象から外れるため、確定申告は不要です。
納めるべき所得税の金額は、その年の1月〜12月の間に得た課税所得の額で決まります。給与所得者の課税所得は、年収から『給与所得控除(収入162万5,000円までなら55万円)』と『基礎控除(合計所得2,400万円以下なら48万円)』を引いた額となります。年収103万円の場合、課税所得はゼロ(103万-55万-48万=0)になるため、所得税の課税は基本的には行われません。
直接雇用で給与所得額が20万円以下
年末調整される給与所得を受け取っており、雑所得が所得20万円以下である場合は、原則として確定申告をする必要はありません。この所得20万円は収入から経費を除いた所得のことを指します。ただし、医療費控除やふるさと納税などの適用を受けたい場合は確定申告が必要です。
業務委託で雑所得額が20万円以下
業務委託で働いて得られる雑所得が20万円以下であれば、確定申告は不要です。雑所得とは、10種類に分類される所得の内、他の所得のどれにも属さない所得のことを指します。たとえば、給与所得者が業務委託契約の仕事を行って報酬を得ると、その報酬は雑所得に分類されます。
雑所得がある人で確定申告の義務があるか判断するには、雑所得の正しい額を算出する作業が必要です。雑所得額は、副業から得た総収入金額から必要経費を差し引くことで求めることができます。
タイミーで働いて確定申告しないとどうなる?
確定申告の対象者が確定申告をしないと、無申告加算税や延滞税などのペナルティが課せられるほか、無申告や所得隠しをすると、最悪刑事罰に科せられることになります。
申告しないことで発生するデメリットは多く、かつ内容が深刻なものが多いです。
ここでは、確定申告をしなかったときのデメリットについて解説をしていきます。
税務調査が入る
副業の所得金額の大小に関わらず、申告を行わないと税務署による調査が入る可能性があります。副業のみの収入で少額であれば、申告しなくても問題ないと思う方もいるかもしれませんが、申告が必要になった場合はしっかりと行いましょう。
所得税で損する
日雇いなどの単発バイトも、報酬が9,300円を超えると源泉徴収の対象になります。
そのため、タイミーでも9,300円を超えると源泉徴収の対象となり、アプリ内の機能におより自動で報酬額から引かれていることも。この場合は、確定申告をすることで払い過ぎた所得税が還付されるので、確定申告を行わなければ過払い分を損してしまうことになります。
源泉徴収が発生し報酬が引かれている場合は、20万円以下でも確定申告した方がお得です。
ちなみにタイミーの場合はマイページから「源泉徴収票の確認と印刷」の欄を選択すると報酬が引かれているかどうか確認することができます。
タイミーで働いて確定申告すると本業にバレる?
タイミーでの副業は、住民税の納税方法によっては会社にバレる恐れがあります。それは「タイミーのアプリを使ったから」バレるというわけではなく、たとえばほかのクラウドソーシングサービスなど別のサービスを使った場合も同じです。
なぜバレてしまうのでしょうか。ここでは、副業がバレてしまうケースについてご紹介します。
住民税でバレる可能性がある
副業が会社にバレるのは、住民税の納付書や通知書が原因となることが多いです。
そもそも、住民税とは本業と副業の所得を合算したもので決まります。合算した所得で税額が決定され、市町村から企業に通知し、毎月の給与から徴収されるというしくみです。
しかし、その通知書が届いた際に本業の勤務先の人事(給与)担当が、住民税の額が本業の所得と比べて多いことに気付くケースがあります。
以上の状況をきっかけに、副業をしているのではないか?という疑念を持たれることにつながるのです。
職場内などの発言からバレる可能性も
ついつい世間話の延長線で、仲の良い同僚に副業をしていることを話してしまうことは、大いにあり得ることではないでしょうか。
不意に口にしてしまったことが、副業が会社にバレることにつながる可能性が大きいです。
特に副業が波に乗ってくると、嬉しくてついつい誰かに話したくなるものですが、口は災いの元というように不用意な発言は副業がバレる原因になります。
タイミーで働いた際の確定申告する方法
タイミーでのアルバイトの場合はマイページの「源泉徴収票の確認と印刷」より入手することができます。印刷してもいいですし、面倒であれば特に印刷しなくても問題はありません。
源泉徴収票などの必要書類を揃える
源泉徴収票とは、1月1日からの12月31日までの1年間でどれくらいの収入を得て、所得税をどれくらい納付したのかが記載された書類です。
本業や雇用契約をしているアルバイト先の場合は2月前後に渡されるかと思いますが、もしアルバイトで渡されていない場合は上司へ相談し源泉徴収票の発行を行ってもらいましょう。
経費となるレシートを精査する
レシートは商取引においては、支払ったことを証明するための資料という位置づけですが、確定申告では必要経費を計上する証拠資料という側面があります。経費となるレシートを毎月の領収書を月別に分けて、まとめて保管しておくのがおすすめです。
確定申告を記入する
確定申告の用紙は、税務署で受け取れますが、最近はネットでも申請可能です。データで作成したい場合は、国税庁の確定申告等作成コーナーをチェックしましょう。さらに、マイナンバーカードを利用すれば、申告書をe-Taxで送信できるので大変便利です。
2月16日~3月15日の期限内に税務署へ提出
原則として、所得税の申告期間は毎年2月15日から3月15日です。
しかし、この提出期限までに間に合わなかった場合、つまり「期限後提出」であっても税務署は申告書を受け付けてくれます。ただし、期限を守らない場合は当然いくつかのペナルティがありますので注意が必要です。
なお、期限後申告による納税は「申告書を提出した日」が納期限となりますのでご注意ください。
タイミーで源泉徴収を確認するためには
タイミーでのアルバイトの場合はマイページの「源泉徴収票の確認と印刷」より確認と入手をすることができます。源泉徴収票は企業ごとになっていますので、勤務した企業が多ければ多いほど確認と入手の作業が増えるため、注意が必要です。大変だと感じる方は、勤務先をできるだけ同じところにしておくなど、日頃から工夫が必要になってくるでしょう。
タイミーを利用する際の注意点
タイミーはワーカー数が600万人(2023年11月時点)を突破し、日本各地でさまざまな人が利用しているサービスです。空いた時間にすぐ働ける便利さがある一方で、サービスのしくみや法律を知らなかったばかりに「当日、現場に行ったのに働けなかった」なんてことになったら大変ですよね。
そんな事態を未然に防ぐためにも、安心安全に働くために押さえておきたいポイントを解説します。
人気の求人はすぐに埋まりやすい
オフィスワークや簡単な接客業など、人気の案件はすぐに埋まってしまうため、残っているのは人気がない職種(肉体労働など)の仕事ばかりということもときにはあるようです。
アプリ内から、希望する企業や日にちの仕事が公開されると通知するようにも設定できますので、あらかじめ準備しておくこともおすすめです。
ペナルティを受けないようにする
タイミーを利用する上で最も気をつけなければいけないのが、ペナルティポイントです。ペナルティポイントとは、遅刻やキャンセルのタイミングによって自動で付与されるポイントです。
仕事開始時間の48時間前からポイントが発生し、4時間前には最大の7ポイント付与され、無断欠席や開始時間を過ぎたキャンセルは無期限利用停止になります。また、遅刻は2ポイントです。
ペナルティポイントが4〜7ポイントになると、1週間以降の仕事は1件のみに制限されます。8ポイントになると14日間の利用停止になり、利用停止前に申し込んでいた仕事はすべて自動キャンセルになってしまいます。
仕事ができない期間が長くなると収入にも影響するので、ペナルティポイントに気をつけましょう。
応募上限を把握する
実はタイミーには、仕事の申し込みに制限があります。
理由は、タイミーが社会保険の加入などの事務手続きが不要な範囲で働くことに特化したサービスだからです。
- 1日1件まで
- 週39時間未満
- 同企業での報酬は月間78,000円未満
- 同企業での報酬は前年12月1日〜同年11月30日の期間で28万円未満
1日に複数の単発バイトをしたり、同じ企業で毎日のように働いたりすることはできません。あくまでスキマ時間を活かすことに特化したサービスだと言えるでしょう。
スキマバイトにおすすめのアプリ・派遣会社
ここまでお伝えしてきたように、大変便利で使いやすく、メリットがたくさんのスキマバイトアプリであるタイミー。実は他にもスキマバイトを応援してくれるアプリや派遣会社があります。タイミー以外におすすめのバイトアプリについても少しだけご紹介します。
テイケイワークス東京
引用:テイケイワークス東京
軽作業・事務を中心に関東近郊のお仕事を多数掲載している「テイケイワークス東京」。
webから簡単に応募することができ、説明会会場や登録会会場も比較的自由度高く選ぶことができます。また空きがあれば当日参加も可能で、利便性に優れています。最短で登録した翌日からの勤務が可能なので、すぐにお金が手に入るでしょう。
テイケイワークス東京については以下の記事でも詳しく解説しているのでご覧ください。
テイケイワークス東京で日払いバイトを体験!評判・口コミと実体験をご紹介
テイケイワークス東京の登録会場と登録方法を紹介。事前準備についても解説
マッハバイト
引用:マッハバイト
「マッハバイト」は株式会社リブセンスが提供する業界最大級のアルバイト求人サイトです。成果報酬型アルバイト求人サービスの中ではユーザー数、掲載数ともに業界トップクラスを誇っています。
また、求職者は採用されると運営元から「マッハボーナス」として採用された方に最大1万円が支給されるのが大きな特徴の一つ。働くモチベーションアップにつながりますね。
スキマワークス
引用:スキマワークス
「スキマワークス」は、人手が欲しい飲食店とスキマ時間に働きたいワーカーを結びつけ、スキマ時間に働ける環境の実現を目指した単発ワークプラットフォームです。
ミシュラン掲載店や有名チェーン、個人事業の店舗など、都内では500店舗を超える飲食店が登録をしています。時給1,200円以上の高額時給アルバイトや、当日現金払いのアルバイトが多数掲載されています。
登録会や履歴書、研修がないため登録の手間が少なく、働きたいときに働くことができるのが特徴です。
LINEスキマニ
「LINEスキマニ」は、数時間だけや明日すぐに働きたい人のための、LINE公式仕事探しサービスです。LINEアプリを使うため、不要なアプリをダウンロードすることなく求人を探すことができます。働くまでに必要な連絡もLINEの通知があるため見逃してしまうことも防げるのではないでしょうか。
研修、面接、登録会なしで働くことができる求人も多数掲載しており、求人作成から給与支払代行までワンストップサービスで運営しているため、応募から勤務までが大変スピーディーです。
LINEスキマニについては以下の記事でも詳しく紹介しています。ぜひご覧ください。
「LINEスキマニ」はどんな仕事ができる?使い方や口コミを紹介
まとめ
大変便利なスキマバイトアプリであるタイミー。そのメリットを十分受け取るためにも、確定申告の条件をご自身の収入と照らし合わせ、必要がある場合は期限内に忘れずに行いましょう。充実したスキマバイトライフを送ることができるよう、この記事がお役に立てば幸いです。