近年、在宅でもできる仕事として人気を集めているデータ入力のバイト。在宅で働けるなら、サークルやレポート作成に忙しい自分でもできるのではないかと思う大学生も多いでしょう。
しかし、「在宅のバイトはあまりお金にならないのではないか」「未経験の自分でもできるのか」といった不安を抱えている人もいますよね。
実は、データ入力はある程度パソコン操作に慣れていれば誰でも始められる仕事なので、大学生にはかなりおすすめできるバイトといえます。この記事では、データ入力のバイトの仕事内容や時給、向いている人の特徴などを解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。
データ入力バイトの仕事内容は?
データ入力は簡単にいうと、パソコン、またはタブレットを用いて、データを入力していくのが仕事です。「データ」といってもその種類はさまざまで、種類によって仕事内容が異なります。ここでは、特に募集されることが多い、下記の2つの仕事内容について見ていきましょう。
- 文字起こし
- データ作成
順番に解説していきます。
文字起こし
文字起こしは、音声・映像データから音源だけを抜き出して、テキスト化する作業です。具体的には、会議が行われた後の議事録、録音したインタビューのテキスト化、画像へのテロップの差し込みなどが挙げられます。
自分で音声を聞いたり動画を見たりした内容をそのまま書き込む方法と、自分なりに内容をまとめて書き込む方法があり、内容をまとめて書くほうが報酬が高い傾向です。そのまま書き込む方法は、ある程度のタイピングスキルさえあれば仕事ができるため、初心者が挑戦しやすい仕事といえます。
データ作成
データ作成は、書類などの紙に書かれた情報をパソコンにデータ入力しなおす仕事です。その他にも、顧客の住所や名前などの個人情報を契約内容と結び付けながら入力するなど、顧客情報のデータ化の作業を任せられることもあります。こういった情報は、企業が契約内容の見直しをしたりDMを送る際のリストを作成したりするときに役立つのです。
また、売上数値のグラフ化や、それを元に資料を作成するのもデータ入力の仕事といえます。顧客情報の入力や売上数値のグラフ化などは、在宅ではなく会社に出勤して働く仕事として募集されていることも多いです。
さらに、「データ入力」単体の仕事だけではなく、コールセンターのテレアポと兼任したり、企業の受付業務の付帯作業としてデータ入力を行ったりすることも珍しくありません。
データ入力バイトの基本情報
データ入力バイトの仕事内容について解説しましたが、給料が安かったり自分の働きたいタイミングで働けなかったりする場合は、実際にバイトをするかどうか悩んでしまいますよね。ここでは、データ入力バイトの平均給与や勤務時間について解説していきます。
平均給与
データ入力のバイトは簡単な分、時給が安いのではないかと思われがちです。しかし、会社に出勤してデータ入力を行う場合の平均時給は、大体1,000円〜1,300円ほどで、特別安いということはありません。むしろ、会社によってはコンビニや飲食店などで働くよりも高い時給で働けることもあるでしょう。
一方で、在宅での仕事の場合は1文字あたり0.1円〜1円が相場です。在宅の仕事は時給制ではなく成功報酬型なので、仕事自体が早く終われば高い時給が見込めます。タイピングが早い方などは効率的に稼げますが、タイピングに自信がない、パソコン操作があまり得意ではないという方は、時給制のバイトを探したほうが良いでしょう。
勤務時間
データ入力のバイトの勤務時間は、会社によって大きく異なります。1日3時間程度の短時間勤務の場合もあれば、1日8時間という長時間勤務で募集されている場合もあります。求人で勤務時間についてもしっかりと確認して、自分がどれだけ働きたいか、どのくらい稼ぎたいかなどの要望に合わせて、自分に向いている職場を探してみてください。
また、在宅勤務の場合は勤務時間に特に決まりはありません。事前に決められたノルマをこなせるのであれば、その過程には拘らないので、自分のスケジュールに合わせて仕事の時間を調整できます。私生活が忙しい方は、在宅での勤務を検討してみると良いでしょう。
大学生がデータ入力でバイトをするメリットデメリット
データ入力のバイトについて理解したところで、次に大学生がデータ入力でバイトをするメリットデメリットを見ていきましょう。データ入力のバイトをするかどうかを検討する際の参考にしてみてください。
メリット
データ入力は、パソコンが1台あれば仕事ができます。特に、在宅バイトはノートパソコンさえ持っていれば、場所を選ばずに働けるでしょう。企業に勤める形であっても、基本的にはオフィスワークですから、重労働を強いられることはなく、快適な室内で働けます。
パソコンに強くなくてはいけない、タイピングスキルにある程度のレベルが求められる、という印象もありますが、実は未経験者OKと募集されている求人も多い傾向です。仕事をしながらスキルアップできるという意味でも、やりがいのあるバイトといえるでしょう。
デメリット
長時間座りっぱなしの仕事なので、肩こり・腰痛・眼精疲労に悩まされる人は少なくありません。また、たった1つの入力ミスが、膨大なやり直し作業を引き起こすこともあるので、プレッシャーのかかる仕事といえるでしょう。
慣れないうちは丁寧に作業を行っていても、慣れてくると速さを求めるあまり正確さが失われてミスをしやすくなります。少し慣れてきたときほど、丁寧に仕事をしなければいけません。チェック作業は特に慎重に行いましょう。
データ入力バイトを経験した大学生の口コミ・評判
データ入力バイトのメリットデメリットについて解説しましたが、実際に働いている、働いたことがある人はどう思っているのでしょうか。ここでは、口コミや評判を解説していきます。
良い口コミ
「パソコンが得意なわけではありませんが、タイピングは得意ですし、細かい作業に集中して取り組むのも好きなので、仕事を始めるとどんどん夢中になって、勤務時間がみるみる過ぎていきます。自分が行った仕事が社員の方の会議などで役立てられているのかなと思うと楽しさもあり、自分に向いている仕事だなと思いました。
新しく入ったバイトの方に教える際に、「タイピング早!」「なんでこんな早く打てるんですか!?」と驚かれるのも嬉しかったです。」
「家電量販店の手書きの受注書を読んで入力する仕事をしていました。初めての仕事で不安もありましたが、作業がシンプルで、慣れるまでにあまり時間はかかりませんでした。どうやって効率的に作業を進めていくかを自分で考えて働くのが楽しかったです。」
悪い口コミ
「手書きの文字をパソコンに入力してデータ化する仕事をしていましたが、とにかく文字が悪筆で大変でした。住所などを入力するのですが、間違えると致命的ですし、四苦八苦しながら入力しているうちにかなりの時間が経っていたということも少なくありません。また、全国で取り扱いがある商品の受注データが担当だったので、読み慣れない地名が多く、調べて確認しながら入力する必要があり、余計に時間がかかって辛かったです。」
「正確な作業が求められるのでプレッシャーが凄かったです。個人情報を扱っている仕事だったので、情報保持の観点から機密が多く、色々と厳しかった印象がありました。その分研修などが丁寧だったので作業自体には困ることはありませんでしたが、肩こりなどが酷くなって身体的に辛かったです。」
データ入力のバイトが向いている大学生の特徴
次に、データ入力のバイトに向いている大学生の特徴を紹介していきます。データ入力のバイトに興味があるけど不安、自分が向いているか分からないという方は、ぜひご覧ください。
タイピングスキルを身につけたい
社会人になって仕事をする際には、手元を見ずにタイピングができる「ブラインドタッチ」ができて損をすることはありません。せっかくバイトをするのだから、何かしら将来に役立つスキルを身につけたいと考える人もいるでしょう。
自宅でも練習ソフトなどでブラインドタッチのスキルを身につけることもできますが、どうせならお金を稼ぎながらスキルが身につくほうが良いですよね。働きながらパソコンのスキルを身につけたいという方には向いているでしょう。
基本ソフトが使えるようになる
大学でもある程度WordやExcelの操作方法を教えてくれる場合もありますが、グラフの作成や数値の入力などは、より実践的な環境で使ったほうが身につくでしょう。そのため、企業の中で働くという環境下で、こういったソフトをより実践的に使えるようになりたいという理由で、データ入力のバイトを選ぶ学生もいるようです。
自分の好きな時間に働きたい
データ入力のバイトは比較的時間帯がフレキシブルなので、自分のライフスタイルに合わせて働きやすいです。特に、在宅の場合は早朝でも深夜でも、自分が働く時間を好きに選べます。
ただし、前述したように在宅での仕事は単価が0.1円〜1円と幅が広いので、単価次第では「時給換算すると500円以下だった」というケースもあります。きちんと単価を確認した上で働くようにしましょう。
大学生必見!データ入力バイトの始め方
ここまで、データ入力のバイトについて紹介しましたが、実際にバイトを始めるにはどうすれば良いのでしょうか。ここでは、時給制のオフィスワークと出来高制の在宅ワークの2つのパターンごとに紹介していきます。
時給制のオフィスワークの場合
時給制のオフィスワークでデータ入力を行う場合の一番の近道は、派遣会社に登録することです。派遣会社によって取り扱っている求人の種類や量は異なりますが、どの派遣会社でもデータ入力のバイト案件は豊富にあるでしょう。
しかし、求人を紹介してもらう前にタイピングテストを受けて、そのレベルに合った派遣先を紹介してもらうという形をとっている派遣会社も多いため、働く前からある程度のタイピング能力が求められます。
もちろん、求人サイトや求人チラシなどで求人案内を出している会社もあるため、募集している企業に直接応募するのも良いです。しかし、同じ求人でも派遣会社から応募したほうが採用されやすい、同じ案件でも派遣会社からの応募のほうが給料が高い、という場合もあるので、派遣登録してから求人を見比べて選ぶという方法もおすすめできます。
出来高制の在宅ワークの場合
在宅ワークの場合、時給で募集される案件はほとんどなく、「出来高」という形で給与が支払われます。
いくら出社の手間がない在宅の仕事とはいえ、単価をあまり確認しないで仕事を選ぶと、安い賃金で働かされるケースがあるので注意しましょう。あまりに単価が低い場合は、他の求人を探すかオフィスワークを検討したほうが良いです。
求人はほとんどネットで募集されているため、indeedなどの求人検索エンジンやタウンワークなどの求人サイトなどから探すと良いでしょう。また、クラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシングサイトでも募集されているため、理想の求人がなかなか見つからない方は、そういったサイトも確認してみてください。
大学生がデータ入力のバイトをする際の注意点
最後に、大学生がデータ入力のバイトをする際の注意点について解説していきます。データ入力のバイトをしたいとお考えの方は、ぜひご覧ください。
データ入力以外の業務がある場合も
先ほども少し解説しましたが、データ入力と募集されていても、データ入力以外の業務が仕事内容に含まれている場合もあります。特に多いのが、事務作業と一緒にされていたり、電話応対などが必要とされていたりするケースです。
データ入力だけを集中して行いたい場合は、しっかりと求人で仕事内容を確認しておくようにしてください。しかし、事務や電話応対などの経験は社会人になってからも役立つため、就職に有利なスキルや経験を身につけたいという方は、こういった仕事に挑戦してみるのも良いでしょう。
納期やノルマが厳しい企業もある
データ入力のバイトでは、納期やノルマが定められている場合もあります。普通に仕事をしていれば達成できる納期やノルマであれば良いですが、厳しい納期やノルマを設定されていると、残業をしなければ間に合わないというケースもあるでしょう。
こういった詳しい業務内容を求人から把握するのは難しいです。しかし、派遣会社を通して紹介された求人であれば、派遣会社がこういった仕事内容も把握している可能性もあるため、気になる方は担当者に確認してみてください。
服装・髪型の指定がある企業もある
データ入力のバイトは服装や髪型が自由というところが多いですが、中には、ある程度ビジネスに適した服装や髪型が求められる場合もあります。服装や髪型にこだわりがある方は、求人でそういった条件もチェックしておきましょう。在宅であれば服装や髪型は自由なので、在宅でのデータ入力バイトを検討してみるのも良いです。
まとめ
データ入力バイトは文字通りデータを入力する仕事で、例としては、文字起こしやデータ作成などが挙げられます。ある程度タイピングができれば大学生でも働くことができるので、パソコンを使い慣れている人や将来に向けて使えるようになりたいという人におすすめです。
快適な室内で働ける、服装や髪型が自由なところが多い、在宅なら働く場所や時間に囚われないというメリットがあります。一方で、肩こり・腰痛・眼精疲労に悩まされる、1つのミスが大きなやり直しにつながる可能性があるといったデメリットもあるため、注意してください。
タイピングスキルを身につけたい、基本ソフトが使えるようになりたい、自分の好きな時間に働きたいという人は、ぜひ検討してみてください。
データ入力のバイトについてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
データ入力バイトは未経験でもできる?仕事内容やメリットをご紹介