求人情報を探しているときに、「資材管理」というアルバイトの求人を見たことがある人もいるでしょう。しかし、「具体的にどんな仕事をするのだろうか」「時給や勤務時間はどうなっているのか」など、さまざまな点に疑問を感じてしまう人もいますよね。
資材管理という職種に興味を持った方のために、この記事では、資材管理アルバイトの仕事内容やメリットデメリットについてまとめました。実際にバイトをした人の口コミなどもご紹介するので、これから資材管理の求人に応募しようと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
資材管理のアルバイトとは?
工場にある資材の購買 ・保管・消費などをスムーズに計画的に行うための、管理活動を資材管理といいます。工場の他にも、お店の倉庫にある商品や資材の管理も資材管理の仕事として扱われるため、スーパーや家電ショップ、雑貨店など働き先はさまざまです。
勤務先によって仕事内容は変わりますが、商品・資材の検品や在庫の棚卸し、棚入れだけでなく、事務作業などを行うこともあります。中には、店舗での接客や販売業務も含まれている場合もあるため、バイトに応募する際は仕事内容をしっかりと確認しておきましょう。
資材費を抑えるとともに、棚卸資産の回転率を上げるために欠かせない重要な仕事です。資材として扱うものは、商品本体以外にも、原材料や消耗品、仕掛品などの棚卸資産もあります。
資材管理の重要性
資材管理は、それぞれの工場や倉庫などで、商品や資材を適正な在庫数に維持するために欠かせない仕事です。工場などの製造の場では、資材の管理ができていないと生産活動に大きく影響します。お店の場合は、在庫を切らしてしまうと、本来なら購入してくれたかもしれないお客さんを逃してしまう可能性があるのです。
反対に、商品や資材を抱えすぎると、想定以上の費用がかかってキャッシュフローが回らなくなるリスクも考えられます。このように、資材管理は会社の経営にも影響する重要な要素なのです。
資材管理の仕事内容
資材管理のバイトは、以下の業務を総称して指す言葉で、どの働き先でも下記の業務は基本的な仕事とされている場合が多いです。これらの他に事務などを任せられるケースもありますが、基本的な業務は下記の7つとなっています。資材管理の求人に応募する際には、これらの業務が含まれることを想定しておきましょう。
仕事の種類 | 仕事内容 |
資材計画 | 商品を生産するために、どのような資材が必要なのかを計画する |
購買管理 | 必要な資材を必要な分だけ、適正価格で安定的に調達する |
外注管理 | 商品を生産するにあたって、外部から資材の調達を行う |
在庫管理 | 資材の在庫を管理して、必要に応じて必要な場所に供給できるようにする |
倉庫管理 | 資材の入庫や出庫、保管などを効率良く行う |
包装管理 | 商品の保護や商品の価値を高めるための包装をする |
物流管理 | 資材や商品の移動情報や管理情報を管理をする |
資材管理のアルバイトの時給と勤務時間
バイトをするときに、仕事内容の他に気になるのが、時給や勤務時間ですよね。自分のライフスタイルに合わせて働くためにも、ここでは資材管理のバイトの給料や勤務時間の目安を確認しておきましょう。
時給
資材管理アルバイトの時給相場は1,000円〜1,200円くらいです。経験者を優遇している会社も多く、経験や資格があれば、その分時給も高くなります。中には、時給2,000円で募集している求人もあるなど、経験やスキル次第ではかなりの高時給も狙えるバイトです。
ここでは、時給1,000円の場合の給与例を見ていきましょう。
時給が1,000円で1日3時間、週4日働いたとすると、1ヶ月の給料は約48,000円です。1日8時間で週5日働いた場合は、160,000円が給料の目安となります。
勤務時間
資材管理のアルバイトでは、9:00〜19:00くらいの間で、1日3~8時間の勤務になることが多いです。
勤務日数も週に3日程度から相談に応じてもらえるという求人が多いため、シフトの調整などもしやすいでしょう。ただし、繁忙期は残業になることもあるため、繁忙期は残業時間も考慮してスケジュールを立てたほうが良いです。
資材管理のアルバイトのメリット
ここまで、資材管理のバイトの仕事内容や給与について解説しましたが、まだ働くかどうか悩んでいる人もいますよね。そんな方のために、ここからは資材管理のメリットデメリットについて解説していきます。資材管理のバイトのメリットは主に以下の3つです。
- 仕事にやりがいがある
- パソコンのスキルがいらない
- 正社員として登用されることも
詳しく説明していきます。
仕事にやりがいがある
先ほども解説した通り、資材管理は倉庫の生産性に影響する貢献度の高い仕事です。資材管理が適切に行われていれば、会社は無駄な予算を使ったり無駄な在庫を抱えたりする心配がありません。
さらに、商品や資材がしっかり整頓されていれば、取り間違いや仕分けのミスが減り、不良品の発見もしやすくなります。
倉庫内は、ピッキング・仕分け・梱包・荷積み・荷下ろしなどの作業を、流れ作業で行なうことが多いです。必要な資材や商品がバラバラに置いてあったり、適当に並んでいたりすると、作業効率が下がって生産性が低くなるだけでなく、ミスが増えるリスクも高くなるでしょう。
資材管理は、自分の工夫や采配が全体の生産性に影響するため、やりがいを感じられる仕事です。
パソコンのスキルがいらない
最近では、さまざまな職種でパソコンのスキルが求められるようになってきたので、パソコン操作が苦手な人にとっては、選べる職種の幅も狭くなっていることでしょう。しかし、資材管理のアルバイトなら複雑なパソコンスキルは必要ありません。
パソコンを使うとしても、簡単な入力作業やマウスクリックくらいです。基本的な操作さえできれば問題ないでしょう。
資材管理のアルバイトでは、高度なパソコンスキルよりも、倉庫内の作業についての知識のほうが重要とされます。
正社員として登用されることも
資材管理は、アルバイトとしてはじめたとしても、努力次第で正社員に登用される可能性があります。資材管理のアルバイトは求人が少ないですが、資材管理の経験があれば採用されやすいでしょう。
採用されたら、コツコツと経験を重ねていくことで、正社員として声がかかる可能性もあります。資材管理のアルバイト求人が見つけられない、未経験でなかなか採用されない場合は、ピッキングや検品、梱包などのアルバイトで働いていれば、資材管理を任せられるようになることもあります。
資材管理のアルバイトのデメリット
資材管理のアルバイトのメリットについて解説したところで、次はデメリットを見ていきましょう。資材管理のアルバイトのデメリットは以下の通りです。
- 経験や資格が必要
- 求人が少ない
詳しく説明していきます。
経験や資格が必要とされる
資材管理の求人は、ほとんどが経験者を募集しています。勤務年数や倉庫管理主任者などの資格の有無などを募集条件にしているところもあるでしょう。未経験者では、採用が難しいのが現状です。
「未経験者可」と募集していても、経験者からの応募があれば、やはり経験者が優遇されます。資材管理の業務経験がないけど働いてみたいというのであれば、まずは、仕分けやピッキング、梱包などのアルバイトから始めてみましょう。
働いて経験を積みながら、「資材管理に興味がある」「資材管理をやりたい」という意欲をアピールして、チャンスを狙うのも一つの方法です。
求人が少ない
資材管理のアルバイトは募集が少なく、やってみたいと思って求人を探しても、なかなか求人を見つけられないというケースもあります。資材管理は正社員や管理職の募集をしているところが多いため、アルバイトの求人が少ないのです。そもそもの求人募集が少ないために、やりたくてもできない可能性も考えられます。
資材管理のアルバイトに求められるスキル・資格
資材管理の仕事は未経験で採用されるのは難しいと解説しましたが、スキルや資格を持っていれば採用される可能性もあります。ここでは、資材管理のアルバイトに求められるスキル・資格をご紹介します。
これらのスキルや資格を持っていれば面接の場でアピールしやすいので、経験者だけど面接で何をいえば良いのか迷っているという人の参考にもなるでしょう。
スキル
資材管理のバイトでは、集中力や注意力が求められます。資材や商品にどこか欠陥はないか、在庫・入庫・出庫した商品の数量は正しいかなど、あらゆる面に注意しながら仕事をしなければいけませんし、ミスをすれば会社に損害を与える可能性があります。
顧客満足度の低下、顧客からのクレーム、生産性の低下など、あらゆる方面へのリスクがあるため、しっかりと仕事に集中してミスをしないような注意力が必要となるのです。
資格
資材管理の求人では、「倉庫管理主任者資格」を持っていると採用されやすい傾向です。倉庫管理主任者資格を持っていることが募集条件になっている企業もあるほど、重要な資格とされています。
倉庫管理主任者資格は、倉庫を適切に管理できる知識や能力を持っている人物であると証明してくれる資格です。そのため、企業は「この資格を持っているだけである程度の知識やスキルが保証されている」と判断します。
講習をしっかりと受講していれば合格の難易度はあまり高くないので、資材管理の仕事をしたいと思っている方は、講習を受けてみてください。
資材管理のアルバイトはきつい?口コミを紹介
資材管理のアルバイトは、繁忙期になると勤務時間が不規則になるなど、きついと感じることもあるでしょう。では、実際に働いている人はどう思っているのでしょうか。ここからは、資材管理のアルバイトをしたことがある人の口コミをご紹介します。良い口コミと悪い口コミを、それぞれチェックしていきましょう。
良い口コミ
倉庫で、商品の買取と管理や出荷をしていました。
リーダーという立場だったので、目標の管理もおこない、目標達成に向けてスタッフと試行錯誤することもあり、大変ですがやりがいのある仕事です。
スタッフに指導することもあるので、コミュニケーション能力が培われると思います。
資材管理のアルバイトでは、資材の管理が適切に行なわれていなければ、すべての作業の流れが悪くなります。
自分の采配によって、倉庫内の作業効率がよくも悪くもなるので、頑張りがいというか、やりがいのある仕事です。
悪い口コミ
資材管理のアルバイトをしていましたが、棚卸しなどの業務もしていました。
商品のバーコードを読み取って、専用の機械に商品の数を打ち込みます。
作業は簡単ですが、商品によって大きさや形がちがうので、慣れないうちは数えにくく、ミスも多かったです。
勤務時間が安定していないので、プライベートの予定を立てにくかったです。
忙しい時期は、14時間以上働く日も…。
資材管理のアルバイトをするのであれば、体力が必要だと思います。
資材管理のアルバイトはどういう人におすすめ?
最後に、資材管理のアルバイトが向いている人、おすすめな人の特徴をご紹介します。
- 几帳面な人
- 手先が器用な人
- ステップアップしたい人
それぞれ詳しく見ていきましょう。
几帳面な人
資材管理のアルバイトでは、資材や商品に対する細やかな配慮が求められます。不良品や欠陥品がないか、数量は正しいか、決められた場所に置かれているかなど、しっかりとした確認が必要です。
そのため、資材管理は、ルールに従って作業できる几帳面な人に向いているでしょう。逆に、大雑把な人や細かいことを考えるのが苦手という人には向きません。
手先が器用な人
資材管理のアルバイトでは、商品や資材の管理以外に、梱包や包装などを行うことがあります。梱包や包装は、綺麗にできていないと、顧客からの商品・企業のイメージ低下につながったり商品や資材の故障などにつながったりするリスクがあるため、重要な仕事です。
資材管理は細かい作業が得意な人や手先が器用な人に向いているでしょう。
ステップアップしたい人
資材管理のアルバイトは、将来的にステップアップしたい人にもおすすめです。アルバイトから始めた人でも、頑張りが認められれば社員になれる可能性がありますし、資格を取得すれば収入アップも期待できます。
未経験者であっても、倉庫での仕事に慣れていくうちに、全体の流れも掴めるようになるでしょう。「アルバイトを通して経験値を上げたい」「いずれは社員になりたい」と考えているのであれば、資材管理のアルバイトを検討してみましょう。
まとめ
資材管理のアルバイトは、倉庫内の作業を効率良くスムーズに進めるために欠かせない仕事です。責任が伴う大変な仕事ですが、その分やりがいを感じられます。アルバイトから正社員や幹部へとステップアップできる可能性があるのも、資材管理の魅力といえるでしょう。
一方で、求人数が少ないというデメリットもあるので、資材管理のバイトをしたい方はこまめに求人情報を確認しておくことが大切です。
資材管理のバイトに興味がある方は、ぜひ今回の記事を参考に挑戦してみてください。