「給料アップしてほしいけど、バイトがそんなこといってもいいの?」「給料を上げてほしいときはどうやって交渉すれば良いの?」といった悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか。
しかし、実は交渉によって給料アップを勝ち取った人は珍しくありません。この記事では、給料アップの交渉をする方法や実際に行った人の体験談などを解説していきます。
バイト・パートでも時給を上げることは可能?
パート・アルバイトでも給料アップの交渉をすることは可能です。特に、フリーターやパートの主婦で長期間にわたって働いている人などは、交渉をしやすいでしょう。
給料アップの交渉をするためには、立ち位置・仕事量・人手など、まずは働いている職場の現状を知る必要があります。
仕事量が多く人手不足の現場であれば、給料アップの余地は十分にあるでしょう。勤務態度が良好で定期的な昇給審査がない場合は、交渉によって給料アップを勝ち取れる可能性が高いです。
バイトで給料アップするときの交渉方法と体験談
「給料アップの交渉をしたいけど、どうすれば良いのか分からない」という人のために、ここではバイトで給料アップするときの交渉方法と実際に行った人の体験談を紹介していきます。給料をあげたい人は、ぜひ参考にしてみてください。
店長に直談判する
まずは、上司や店長に他に任せてもらえる仕事はないか聞いてみましょう。他のバイトの方なども行っている基本的な業務の他に、専門的な業務などを任せてもらえれば給料アップを交渉しやすいです。
すでにバイトの中でリーダーのような役割になっている、他のバイトとは違う作業を担当しているといった場合は、店長に直談判してみてください。仕事をおろそかにせず、できる仕事の範囲が増えていけば、自ずと時給アップにつながっていくでしょう。
体験談
メインの仕事はホールです。
新人でもできる仕事ですし、私の場合は半年勤務を続けていると余裕が出てきました。
昇給制度を特に定めていないカフェだったので、店長に直談判し、レジ締めを行う代わりに時給アップをお願いしました。
閉店後、1日の売り上げを計算して、予めお釣りとして入っていたお金を数え金額が合えばOK。
合わなければ原因を探し報告する。
その後に夜間金庫に1日の売り上げを入金するというのがレジ締めの仕事でした。
ホールスタッフはもちろん出来ませんし、キッチンスタッフや店長自らやっていた仕事なので、結果的に私がレジ締めを行ったことで、負担を減らすことができました。
アップ率はわずかですが、信頼度が増したことも嬉しいですよね。
不満を言うのは誰でもできますが、時給をアップするからにはそれなりの仕事をしてもらわないと困ると、会社側は考えているのではないでしょうか。
20代女性(カフェ店員)
素直に聞いてみる
給料アップをお願いする場合は、まずは素直に聞いてみるのも1つの手です。
給料アップを望むのは悪いこと、身構えて話すことだと思い込まず、ただ単純に「どうやったら給料は上がりますか」と素直に聞いてみるのも1つの手です。
「もう少し時間が経ってから」や「仕事量を増やしてくれたら」などという答えが返って来たら、具体的にどのくらいの時間が必要なのか、どの程度仕事量を増やせば良いのかなど、詳細な内容を確認してみましょう。
時給アップを考えてくれるのであれば仕事を頑張るモチベーションにつながりますし、その条件を達成した際に交渉しやすくなります。
体験談
バイトリーダーと世間話をしながら、どうやって時給が上がるのかを聞いてみました。
僕の接客態度に欠点があったようで、具体的に「ここを直せば」ということを言ってもらえました。
即、実行したのですが給料アップはならず…
そこでめげずにもう1度理由を聞いてみました。すると、
「接客態度を完璧にこなすのは当たり前、時給アップを目指すなら酒店との交渉ができるようになってからだ」
と言われ、これもこなせるよう努力しました。
お金の話をするのは勇気がいりますし、一歩間違えれば「扱いにくい奴」だと思われるかもしれません。
しかし、僕の職場では「やる気のある奴は大歓迎」といった雰囲気なので、自分から昇給の話を切り出したのが逆に好印象だったそうです。
かしこまって「時給を上げてください」というのは緊張しますが、自分に近い立場の人にそれとなく相談するのは誰にでもできると思います。
20代男性(居酒屋店員)
長期的に働く
長期的に働いて、毎日の仕事をコツコツとこなしていれば、給料アップが見込めるでしょう。長期勤務で給料アップするポイントとしては、下記の5つが挙げられます。
・遅刻・欠勤しない
・残業を厭わない
・与えられた仕事を確実にこなす
・新しい仕事を積極的に覚える
・仕事が正確で速い
これらを常に意識しながら仕事をすれば、時間とともに給料はアップするでしょう。しかし、会社のいうことを全て受け入れて自分を安売りしないようにしてください。例えば、残業代が支払われていないのに不満をいわないというのは別問題です。
また、昇給の目安としては、下記のような流れが一般的でしょう。
・~3か月 研修期間
・3か月~6か月 通常給与(求人票通り)
・6か月~1年 昇給時期
・1年~1年半 昇給時期
昇級を目指している人は、この目安を元に交渉をすると良いでしょう。
体験談
私の仕事はいわゆる仕分け、ピッキングです。
正確さとスピードが求められるので、慣れるまではミスが目立ち、周りの方に迷惑をかけていました。
慣れてからはミスがなくなり、皆の信頼も得られてきたかと思います。
長いこと主婦をやっていたので、周りから頼られるとつい嬉しくなってしまいます。
ずっと続けていくつもりもなかったのですが、常に人が足りていない状況で、シフト以外の急な出勤依頼にも応えていました。
そんな姿勢が認められたのか、通常よりも2か月早く昇給してくれて、ますますやりがいが出ました。
今では大学生の男子だったり、新しく入ってきた私のような主婦の方にも新人指導をする立場として頑張っています。
30代女性(工場勤務)
ピッキングのお仕事内容について
↓詳しくはこちら↓
>>ピッキングとは?アルバイトの作業内容とやり方についてご紹介!
実績を残す
実績を残せば、バイトの交渉をしても有無をいわれることはないでしょう。しかし、バイトで実績といってもどうすれば良いのか分からないという人もいますよね。
売り上げという分かりやすい数字を残すのが1番ですが、小さな実績の積み重ねが給料アップにつながります。お客さんからの評判が良い、いつも綺麗に掃除をしているなどの細かいことでも良いので、実績を残していきましょう。
体験談
SNSで毎日お店のことをアップしています。
商品紹介がほとんどですが、たまにパーソナルな情報を含んだり、許可をもらってお客様の写真をあげています。
私以外はお店のSNSをやっている人はいないので、出勤する日は必ず上げるようにし、週4回は最低でもアップするようになりました。
これを3か月続けていたところ、店舗での売り上げが徐々に良くなってきました。
来店するお客様の30%が、私のアップしているSNSを見たと言ってくれて、ますます嬉しくなり欠かさずネタ用の写真を撮りためるようになりました。
そしたらなんと!店長からボーナスを頂いたんです!
私のアップ情報が売り上げに貢献し、素晴らしい実績だと褒めてくれました。何気なしにやっていても、継続することって大切なんだと実感しています。
20代女性(雑貨屋)
新規事業の立ち上げに関わる
会社の規模に関わらず、事業の拡大や新規事業の立ち上げはよくあります。これらに関わることは責任が伴いますが、同時に給料アップの大きなチャンスでもあるのです。
会社体制が完全にトップダウン制でもない限り、アルバイトでも新規事業に関わることはあまり難しくないでしょう。
会社の信頼を得ている自信があるのであれば、積極的に手を上げて新規事業で責任のある立場となり、給料アップを勝ち取りましょう。
体験談
会社の規模が小さく、仕事を捌く量に限界があったので2店舗目を立ちあげることになりました。
もちろん、これまでの仕事をこなしながら、新しい店舗の候補になる物件探し、求人、設備の手配などを行わなければいけません。
管理職やオーナーが決定権を持ちますが、私でも手伝えることがあると思い、主に求人を担当することになりました。
荷物を運ぶトラックの中で応募の電話を受け、昼食時間や会社に帰ってからの面接をほぼ一人でこなしていました。
そのかいあって、無事に2店舗目を目標の期間内に立ち上げることができ、私は人事を任せてもらうことになりました。
アルバイトから異例の抜擢でしたが、新しいことに挑戦するのは好きですし、単純に手伝いたいなと思って自分から言いだしたことが、この状況につながったんだと思います。
昇給どころか昇進まで付いてきたので、新規事業に貢献するのは自分にとって得なことしかないと思います。
同じようなチャンスが巡ってきたら、迷わず行動してください。
30代男性(運送会社)
バイトリーダーになる
バイトリーダーとは、文字通り他のアルバイトを仕切る立場です。バイトリーダーになるには、ある程度の勤務期間と経験がなければいけません。当然、入社3か月程度でバイトリーダーに名乗りを上げても却下されます。
バイトリーダーになるには、下記のような条件を満たしている必要があるでしょう。
・経験が豊富
・他のバイトの見本になる(遅刻・欠勤なし)
・仕事を隅々まで把握している
・スケジュール管理を行っている
・トラブル察知能力が高い
これらの条件が満たされていれば、通常のアルバイトとは一線を画すので、経営側も「給料アップしなければ」という気持ちになるでしょう。
体験談
希望したわけじゃないんですけど、自然とバイトリーダーになっていました(笑)。
就職し損ねた私は、まかないが美味しそうという理由で焼肉屋さんで働いています。
立場上、学生のアルバイトが多く年は2、3しか変わりませんが、バイトの中では私が一番年上です。
学生の人たちは結構「バイトだから」という気持ちが強く、遅刻が多かったり、注意しても付け爪をしてくる子もいます。
女の子だから遠慮してるのか、店長も強く注意しません。
そんな時は私がきつめに注意していました。
そんな私を信頼してくれたのか、スケジュール管理を任され、気が付けばバイトリーダーという立場になっていました。
新人の指導もしていますし、万が一お客様に粗相があった場合には店長よりも先に私が謝りに行っています。
バイトの子達からは嫌われていると思いますが、そんなことは気になりません。
お金をもらっている以上、与えられた仕事はこなすべきだし、同じようなミスをすれば怒られるのが当然だと思っています。
時給が上がるのは意識していませんでしたけど、バイトリーダーになれば自然と上がっていました。
20代女性(焼肉屋)
資格を取る
資格を取っておけば、給料アップだけでなく就職の際などにも役立ちます。特に「現場での実績」が求められる資格などは、バイトで現場を経験しながら資格を取るのもおすすめです。バイト先によっては視覚支援なども行っていますし、資格を取得することで時給がアップすると明言しているところもあります。
取得して損はないので、自分の将来に役立つ資格を取得しましょう。
体験談
倉庫内作業員をしているのですが、フォークリフトが運転できるようになれば時給がアップするという話だったので、資格を取得しました。資格取得はあまり難しくなかったので、簡単に時給アップできました。
20代男性(工場勤務)
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時給アップを交渉するためのポイント
時給をアップしたいと思っていても、これまでの実績がなければ思うように交渉することはできないでしょう。ここでは、時給アップを交渉するためのポイントを紹介していきます。
上司と信頼関係を作る
時給アップを交渉するためには、まずは上司との信頼関係を作りましょう。上司に信頼してもらえなければ、そもそも検討すらしてもらえません。
普段から仕事をしっかり行っている、周りの人との関係もうまくいっているなど、どんなことでも良いのでまずは上司に評価してもらって、「この人になら仕事を任せても問題ない」と思ってもらうことが大切です。
仕事を任せられると思ってもらえれば、さまざまな仕事を経験しながら給料アップも見込めるでしょう。
遅刻や無断欠勤をしない
遅刻や無断欠勤をすると、上司や同僚などの周りの人からの評価が著しく下がってしまいます。
1回の遅刻なら謝罪をすれば受け入れてもらえるかもしれませんが、何度も遅刻や無断欠勤を繰り返しているとクビにされる可能性もあります。周囲からの信用を得るためには、遅刻・無断欠勤をしないようにしましょう。
まとめ
給料アップをお願いするための方法としては、直談判・交渉、実績を残すなどが挙げられます。それ以外にも色々な方法はありますが、共通しているのは日頃の勤務態度です。
給料アップしてもらうためには「それだけの価値がある人」だと認めてもらわなければなりません。
日頃から真面目な勤務態度を心がけ、 給料アップを勝ち取るために「価値のある人」を目指して交渉を行ってみましょう。
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