物流業界で働きたいと思っているけれど、「仕事内容がよく分からない」「自分に向いているのか知りたい」といった不安や疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、物流業界で働く前に知っておきたい物流の仕事内容をご紹介します。物流業界のメリットやデメリットポイントも丁寧に解説するので、これから物流の仕事を始める場合も安心して取り組めるようになるはずです。
物流業務に向いている人の特徴までご紹介するので、物流業界で働く上での不安はなくなるでしょう。物流業界の仕事内容のコツをしっかりと押さえて、楽しく働きましょう!
物流の仕事内容は事務や倉庫・工場など様々
近年、ネット通販需要の高まりから物流業界の求人が増えています。しかし「物流」と言われても具体的な仕事内容にピンとこない方が多いかと思います。
物流とは何かを端的に言うと「商品の保管から到着までを担う仕事」です。
物流業には様々な仕事があり、物流センター内の倉庫で仕事をする倉庫業務からお客様の元へ荷物を運ぶドライバーと、非常に多くの方が携わっています。
本項目では、私達の生活を支える物流の流れと共に各所の仕事内容を解説していきます。
ステップ1:保管
運送される荷物は倉庫で保管される機会が多くあります。荷物の保管も物流業における仕事の1つです。
荷物が冷蔵や冷凍の場合、適切な温度管理をなされないと腐敗の原因となりお客様に迷惑をかけてしまいます。お客様の元へベストな状態で商品を届ける非常に大切な役割を保管業務は担います。
ステップ2:荷役
「荷役」とは荷物の積み降ろしを言います。
荷役業務は、船や車に荷物を積む際に活躍します。
国内であれば関係ありませんが、輸出入の商品の場合は「通関手続き」も荷役業務の一環に含まれます。
商品の破損や紛失に注意したい役柄です。
ステップ3:流通加工
「流通加工」はお客様に向けて商品を発送する際に必要な「ラベルや値札の貼り付け」「商品の箱詰め」を行う作業を指します。
商品ラベルや値札が間違っていると大きなトラブルの元になりますから、正確さが求められる仕事です。
ステップ4:梱包・包装
お客様の元まで安全に商品をお届けするためには「梱包・包装」が不可欠です。
運搬時の衝撃に耐えられる梱包やプレゼント用の包装等、様々なレパートリーがあります。
生鮮品や大型家電等運送商品の多様化により、梱包も様々な方法が増えています。
ステップ5:運搬・輸送
商品の発送準備が全て整ったら、お客様の元へ商品が発送されます。
発送されてからは「運送業」とも呼ばれる業種の方が力を発揮します。
これまで様々な過程を経て発送準備が整った商品が、運輸業者によってお客様の手に到着します。
ステップ6:情報管理
倉庫から商品の発送が完了して「はいおしまい」というわけにはいきません。
商品の到着までには様々なトラブルが待ち構えています。
荷物の破損や天候による遅延、予期せぬトラブルは常に想定しておく必要があります。
お客様が安心して商品の到着を待てるよう、商品追跡に必要な情報提供も物流業界における業務です。
物流業界の仕事内容のメリット
物流業界には様々な作業内容があることがわかりました。
さらに、作業の数だけ各職種や業種において多くの魅力やメリットが存在します。
本項目では物流業界で働くメリットを解説します。
物流系の仕事に興味を持っている方はぜひ最後まで読んでみて下さいね。
仕事に集中できる
物流の仕事全般に共通する特徴は「黙々と作業をする」ことです。
物流の仕事にミスは許されません。
ですから業務中は私語を慎み、業務内容に集中する必要があります。
一人で黙々と仕事をすることが好きな方にとって、物流の仕事はピッタリです。
特に「流通加工」段階でのピッキングや梱包は黙々とする仕事ですから、ぜひ求人をチェックしてみましょう。
仕事がなくならない
ネット通販の普及から物流業界の仕事は増加しています。
IT化が進められているとは言え、まだまだ人力が必要な仕事が物流業界には多く存在します。
さらにこれからもネット通販は拡大し続けますから、仕事がなくなる不安はありません。
シフトの要望が通りやすい
物流業界は求人が多いです。
さらに働く時間も昼夜問わず多様であることから、自分の希望するシフトに合わせた働き方が叶います。
参考までに、ピッキング業務では多くの人が同時に勤務していることから、流通業界において特にシフトの自由が利きやすくなっています。
物流業界の仕事内容のデメリット
これからも伸び続けるであろう物流業界の仕事。
メリットが多くあり、働きやすいことがわかりました。
しかし物流業界にはデメリットも存在します。
デメリットを知らずに働くと「業務内容がきつい、大変」「簡単って聞いていたけど難しい」と言った、イメージとは違った体験をする可能性があります。
あらかじめデメリットを確認し、自分の働きやすい仕事を探せるようにしましょう。
ノルマや時間に厳しい職場がある
物流業界にはスピード感が必須です。
お客様の元へ商品をスピーディーかつ丁寧に届ける必要がありますから、時間管理に厳しい職場が多いです。
さらに運送業においてはノルマが発生します。
ネット通販の発達でただでさえ忙しい運送業ですが、加えてノルマがあり常に緊張感を覚えることがデメリットです。
計画通りに進むことは少ない
物流にはトラブルがつきものです。
保管中の商品破損や紛失、運送中の遅延等どの過程でもハプニングが起こります。
特に荷物の遅延は天候や道路状況が原因で、なかなか予防しにくいです。
ですから業務全般で計画通りに仕事が進まないことが頻発します。
臨機応変に対応することが苦手な人にとって、物流業界はストレスを感じることでしょう。
仕事が合わないとつらい
物流業界の仕事に対して「淡々と仕事をする」とイメージを持っている方が多いです。
しかし物流業界には先述の通り、ハプニングやトラブルが多く臨機応変な対応を求められる職種もあります。
ですから「思っていた仕事じゃない」とギャップを感じ仕事を辞める人がいます。
運送業の場合、特に交通状況から下記のようなハプニングが多いですから注意が必要です。
GW渋滞で仕事の流れが悪い( ノД`)…
運送業のつらいとこ
— こうき&みづき【TEAM✨B.R.A】 (@kou0825mizu0929) April 27, 2019
連休に台風、オリンピックで配送遅延と運送業地獄なのでは?
— てらこ.json (@Terako0000) August 8, 2021
物流業界の仕事内容に向いてる人の特徴
物流業界のデメリットを把握したことで、物流関係の企業や運送会社、メーカーへの就職活動をする際に自分に物流業界が向いているかどうか判断できるようになってきたかと思います。
また、正社員だけでなく派遣スタッフやバイトとして働く際にも仕事の特徴を知ることは非常に重要です。
さらに本項目では物流関係の仕事が向いてる人の特徴を解説しますから、就活の際に「本当に自分に向いているか」を最終判断するきっかけにして下さいね。
ITなど先進テクノロジーが好きな人
物流業界はやるべき仕事が多く常に業務の効率化を求められることから、先進テクノロジーを導入する企業が増加しています。
また今後IT技術はさらに進化しますから「最新技術に触れたい」と考えている人に物流業界は適しています。
ですからあなたがITやテクノロジーに興味がある場合、物流業界を選択することをおすすめします。
正社員はもちろん、IT業界を目指す学生にとっても物流業界は将来の就職活動を見据えて有利になるバイト内容となります。
関連あるバイト経験を就職活動の志望動機や資格に記述できると、選考の際に自信を持って臨むことができますね。
物の流れに対して興味がある人
物流業界の重要性は日々高まっています。
特にコロナウィルス感染症の拡大により、物流業界は人々の暮らしになくてはならない存在として確立されました。
人の生活に欠かせない「物の流れ」について関心がある方は、物流業界に入ると興味を持って仕事に励むことができます。
「商品はこの流れで私達の元へ届くのか」と裏側を知ると、また違った視点でネット通販を楽しむことができます。
集中力を保つことができる人
物流業界に求められることは「正確に仕事を進める集中力とスピード感」です。
商品の保管から発送、運搬まではスピーディーかつ丁寧に作業を進めることが大切です。
さらに保管の際には商品に細心の注意を払うこと、ピッキングや梱包では素早く丁寧に仕事を進めて確実に発送する等、いずれの場面でも集中力は不可欠です。
物流業界の大切さが再認識されている今、お客様の信頼獲得に向けて集中して正確な仕事ができる人が求められています。
まとめ:物流の仕事内容を確認して楽しく働こう
今回の記事では物流業界のさまざまな仕事内容について解説しました。
物流業界と一括に言えども業務内容は多岐に渡り、職種の選択肢が多くあることがわかりました。
また物流業界の仕事においてメリット・デメリットをご紹介しましたから、自分にとって物流業界が適しているかどうかを判断することができたかと思います。
物流業界は昨今の情勢から必要不可欠な存在となっています。
これからも求人数が伸び続ける職種のひとつです。
もしあなたが物流業界の仕事に適していると感じたのであれば、ぜひ求人に応募してみましょう。
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